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新宿レディースショップ

和真メガネ新宿レディースショップです。

 

マリリン・モンローが身に纏い眠っていたことで有名な香水、

CHANELのNo.5が今年100周年を迎えたそうです。

これを記念して『ユリイカ』という雑誌でココ・シャネル特集が組まれました。

 

 

 

なんとなく本屋をうろついていたある日、この黄色い表紙に目を引かれ購入。

そんなわけで、今回はシャネルにまつわる小咄をご紹介します。

 

 

シャネルという人はそもそも謎が多く、自身でも完全にフェイクの自伝を作家に書かせていたこともあり、

とりわけ幼少期に関しては真実が分からないままになっていました。

それが1990年に入り、エドモンド・シャルル・ルーという人が熱心に調べ上げ

出生証明書を手に入れたことをきっかけに、ようやく生い立ちが明らかになっていきます。

それまでは母親の死後、12歳で2人の叔母のもとへ預けられたとの説が有力でしたが、

実際にはオバジーヌのシトー会修道院に預けられていたようです。

 

このシトー会修道院というのが鍵になってきます🔑 

 

修道院はそれぞれ方針毎にいくつか流派のようなものが存在しますが、

ここでは「シトー会」系と「クリュニー会」系に触れていきます。

この2つは両方とも、6世紀頃ベネディクトゥスという修道士の創建した

ベネディクト修道会から派生したものです。クリュニー会はどちらかといえば貴族趣味で、

シャネルの時代においては富裕層の子供が通う寄宿学校のような位置付けであった一方、

シトー会はより戒律に忠実に、「祈り、働け」をモットーとした禁欲生活を送っていました。

 

 

 

質素倹約が求められる中、それでもそこで生活する人々はどうにか工夫を凝らして

美しい刺繍を縫い取り、道具を作りました。シャネルもこのような生活を送ったことで

手仕事の技術を磨き、同時に後のリトルブラックドレスにも通じる

「シトー会的美意識」(=無駄な装飾を削ぎ落とした、シンプルで洗練されたデザインを好む意識)が

芽生えたのではないか?と記事では述べられています。

 

また別の研究では、かの有名な「CCマーク」のモチーフになったものが修道院内で発見されていたり

院内の内装がモノトーンである点が指摘されており、修道院での生活が

(もちろんそれだけではないにせよ)シャネルの美意識の根底にあることが窺えるでしょう。

 

 

世界中に熱烈なファンを持ち、その名を知らない人はいない「CHANEL」というブランドですが、

華やかなイメージの背景に修道院という俗世と一線を画した神秘の世界観があると知ると、

あのモノトーンもなんだか違ったものに見えてきませんか。

 

 

『ユリイカ』では他にも、定番のレザーチェーンやイミテーションジュエリー、

ツイード生地のルーツ等にも触れており、デザイン一つひとつに彼女の美学が込められていることが分かります。

私自身はいわゆるハイブランドと呼ばれるものにあまり馴染みがありませんでしたが、

シャネルその人も、CHANELというブランドのこともこれまでよりぐっと身近に感じられるようになりました。

 

 

ここまでお読みいただいた皆さまの中で、今までCHANELという名前しか

知らなかったかも……という方はこれを機に。既にCHANELを愛好されている方はぜひ。

新宿へお越しの際にはどうぞ当店にお立ち寄りいただき、

シャネルの意匠を鏡の前で実際に感じてみてくださいね。

 

 

CHANELフェア、絶賛開催中でございます。

 

 

 

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