TOKYO YAMANOTE WASHIN BLOG
WASHIN
渋谷店
遠近両用の謎。
2020.04.14
いつも渋谷店ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
こんにちは、代理です。
今日は商品のご紹介ではなく
レンズのお話です♪
『遠近両用レンズ』ってご存知ですか?
人間の目は筋肉でピント調整をしているのですが
年齢とともに目の中の筋力が落ちてくると
なかなかピントが合わせにくくなります。
なので
遠く用のメガネを掛けたままだと近くが見えない とか
近く用のメガネを掛けたままだと遠くが見えない とか
困った状況が出てきてしまうのですが
この状況を解消してくれるのが『遠近両用レンズ』★
ひとつのレンズで遠くも近くも中間も見える という
一見とても便利なレンズなのですが
正しい見方をしないと、歪んだりボヤけたりしてしまう
ちょっと特徴のあるレンズでもあります。
それゆえ
特に遠近両用を初めて試そうかというお客様からは
『遠近は歪んじゃって使いにくいって友達に言われたんだよねー』とか
『友達が遠近掛けたせいで転んじゃったって言ってたんだけど。。』という
心配のお声もよく耳にします。
なので
今日は遠近両用がどういうレンズか
そして
どういうメリットとデメリットがあるかを
ご説明したいと思います。
まず、『遠近両用レンズ』がどういう構造になっているかというと・・・
ざっくり言うとこんな感じ↓↓
黄色い矢印の部分は、遠方用の度数から近方用の度数まで
グラデーション状に度数が変化していて
この部分で中間が見えるようになっています。
つまり
遠くを見るときは レンズの上側
近くを見るときは レンズの下側
中間を見るときは グラデーション部分
を使ってそれぞれ見るわけですが
もし
そのルール通りに見なかったらどうなるか?
これが遠近両用のデメリットでもあるのですが・・・
遠くを見る時を例にしてみましょう★
先ほど書いた通り、遠くを見る時はレンズ上部を使います。
まずは、正しい見方で遠くを見た場合がコチラ↓↓
特に大きく歪んだりボヤけたりすることなく、きちんと見えています。
では、レンズの真ん中(本来は中間を見るための部分)で見ると
どうなるでしょうか。
こういう風に見えます↓↓
さっきと比べると、なんだか少し湾曲している感じですね。
では、最後に
レンズ下部(本来は近くをみるための部分)で見ると
どうなるでしょうか。
うすうすお気付きだと思いますが
なんと、こういう風になります↓↓
ぐわーん
これはもう・・・波打ってますね。ふわふわフラフラ揺ら揺ら。
並べて見ると一目瞭然。
どういうことかと言うと
きちんと見るには、的確な部分で見る必要がある んですね。
遠近両用は『ご自分の楽な姿勢で何でも見える』のではなく
『見える部分にご自分で姿勢を合わせて見る』レンズ です。
これは慣れが必要です。
慣れるまでに時間が掛かる方もいらっしゃいます。
遠近両用は全てを解消した万能な魔法のレンズではありません。
むしろ、デメリットの方が多いかも・・・
しかしながら!
その数々のデメリットを吹き飛ばすほどの
遠近両用最大のメリット は
日常生活での煩わしい掛け外しが格段に減る
ということです。
最初に不安を漏らしておられたお客様も
慣れてしまうと
『いやぁ、もう便利すぎて遠近以外使えないよねー!』とか
『なんでもっと早く遠近にしなかったんだろう』と
おっしゃって下さる方が殆どなんですよ!
掛け外しに煩わしさを感じてらっしゃる方には
是非オススメしたいレンズです。
私たちは、度数調整はもちろんのこと
どういう風に使えば怖くないか
何に気を付けておけば慣れやすいか
など
使い方のコツや慣れるためのポイントを
お客様それぞれに合わせてご提案致します。
ご不安があれば、遠慮なくご相談下さいね!